ルノルマンカード覚書2:ルノルマンカードのルーツ? コーヒーパック2021年06月17日 19時46分41秒


参考文献:ルノルマン・カードの世界(駒草出版)/伊泉龍一 桜野カレン

「プチ・ルノルマン」はもともと「希望のゲーム」というゲーム用のカードだったわけで
すが、さらにそのルーツといわれているのが「コーヒー・パック」だそうです。

トルココーヒーを飲んだ後にカップに残った粉の形を見て占う「コーヒー占い」というの
がもともとあって、それをコーヒーを飲まずとも占えるようにしたのが「コーヒー・パッ
ク」と呼ばれる32枚のデッキだったとか。
お気付きの通りプチ・ルノルマンの36枚とは数が合わないのですが、そのシンボルの多く
がプチ・ルノルマンと共通しています。

どういう経緯で誰が4枚増やしたのかは謎ですが。

ちなみにこの「コーヒー・パック」ですが、日本国内で「コーヒーカード」という名で復
刻しています。


『コーヒーカード』(発売元:FCM)
ラテアートっぽいデザインのかわいいカードです。
ちなみに裏面はビスケット柄。


「コーヒー・パック」→「希望のゲーム」→「プチ・ルノルマン」という流れが真実であ
るなら、占い用→ゲーム用→占い用という流れってことですね。面白い。時代の流行りに
寄せていった結果だったりするのでしょうかね。

ところで「希望のゲーム」のルールブックに「このカードは占いにも使える」と書かれて
いて、そのカードの並べ方として「8枚ずつ4列で並べて、残りの4枚を5列目として並
べる」という今日では「グラン・タブロー」と呼ばれている占い方がすでに載っていたそ
うです。36枚なんだから9×4じゃいかんのかと常々思っていたのですが、「コーヒー・
パック」の並べ方として8×4で並べていたという記述が残っていたそうで、そうなると
今日の「グラン・タブロー」の独特の並べ方はもしかしたら32枚だったときの名残では
……みたいなことを妄想するとちょっと楽しくなってきますな。

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